内容説明
あたりまえの日常が、こんなにも尊い。なにげないひと時も特別な一日も、父が記録したのは、ありのままの子どもたちの姿。カラー化写真と日記でたどる、昭和の家族の物語。感動、共感の声続々!インスタグラムで話題のアカウント@shouwanokazoku待望の書籍化。
目次
昭和三十九年
昭和四十年
昭和四十一年
昭和四十二年
日記 昭和三十九年二月十五日~昭和四十二年三月二十七日
父のアルバムと家族のこと
母の日記より
著者等紹介
田中耕三郎[タナカコウザブロウ]
1929(昭和4)年3月30日生まれ。田中成人と兄由也の父親。妻八重子と結婚後、子どもが生まれた頃より家族を中心に毎日たくさんの写真を撮影し、日記とともにアルバムに記録を残した。その数は二百冊に及ぶ
田中成人[タナカナルト]
1964(昭和39)年1月15日、田中耕三郎と八重子の次男として生まれる。父が記録していたアルバムから家族の写真をデジタル・カラー化し、インスタグラム「昭和の家族」@shouwanokazokuに投稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
83
私が過ごした子供時代に近い、懐かしい情景。ご飯は一家揃って食べるものだった。いつのまにかみんなが揃ってご飯が食べる家庭は当時に比べてどれくらい減ったのだろう。昭和のど真ん中を懐かしんだ。図書館本2024/01/15
きゅー
6
1964年~66年にかけての家族写真と、それを撮影した著者の父親の事細かな日記からなる一冊。実際の写真は白黒なのだが、スマホアプリを使ってカラーにしたところ、おぼろげだった記憶とリンクしたことがこの企画のはじまりだったという。何か起こるわけでもない普通の家族写真の数々。しかしそこには60年前の日本の姿がくっきりと写し出されており、その楽しげな家族の様子には普遍的なものを感じる。小さなこたつを囲んでの4人のクリスマス会、電車内で駅弁を食べる姿。それぞれに趣があり、自身の幼い頃を思い起こすような気持ちになる。2024/09/19
hiko1
0
父は息子(成人、なると)の成長を写真と日記という形で残した。父の死後成人は、自分が生まれた昭和39年から42年までの4年間に絞って編集したのがこの本である。親の子に対する愛情が感じられ、家族愛あふれる写真と日記である。よくもこれだけの写真を残し、マメに記録を残したものだと感心する。私の幼年期である昭和の香りが感じられ、自分の息子や孫と重ねてしまった。ありふれた家族の姿であるが、子どもに対する慈愛・家族愛が嫌というほど感じさせられた。2024/12/24