内容説明
「創業が古く昔のままの建物」「代々居酒屋を続けている」「老舗でも庶民の店を守っている」。東日本編に続き、西日本編は11軒の「居酒屋遺産」を掲載。店の主人が代々守ってきたもの、通う客が守ってきたもの。人から人へと伝承された店の空気はいつもあたたかく、居心地がいい。時を超えて愛され続けてきた建物の「佇まい」、人の「気配」を記録した一冊。
目次
「日本居酒屋遺産」とは
大甚本店―愛知県名古屋市
赤垣屋―京都府京都市左京区
神馬―京都府京都市上京区
京極スタンド―京都府京都市中京区
明治屋―大阪府大阪市
田吾作―島根県益田市
おでん安兵衛―福岡県福岡市
酒房 武蔵―福岡県北九州市
こつこつ庵―大分県大分市
うりずん―沖縄県那覇市
さいき―東京都渋谷区恵比寿
著者等紹介
太田和彦[オオタカズヒコ]
アートディレクター/作家。1946年、北京生まれ。長野県松本市出身。68年、資生堂宣伝制作室入社。89年、アマゾンデザイン設立。2000~07年、東北芸術工科大学教授。本業のかたわら居酒屋探訪をライフワークとし、多数の著作、テレビ番組がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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noko
5
渋くて味のある居酒屋がたくさん載っている本。こんな渋かっこいい居酒屋に行きたいが、常連さん達とお店の、独自の雰囲気に圧倒されることがあり、なかなか行けない。名古屋の大甚本店は、立地も行きやすい所にあるせいか、もう常に満席。私も5時ごろ行ったら満席で諦めた事がある。3:45からやってるんだね。今度はもっも早く行ってみよう。京都の京極スタンドは、一見さんでも入りやすく、お料理も和風も洋風もあるから、誰もが使いやすいお店で、オススメ。あべのハルカスの向かいにあるという、明治屋さんにも行ってみたい。建築も面白い。2025/01/04
kaz
2
お店のそれぞれの歴史が面白い。写真を見る限り、残しておきたい店というのは、よくわかる。図書館の内容紹介は『創業が古く昔のままの建物、代々変わらずに続けている居酒屋、庶民の店を守っている老舗-。京極スタンド(京都市)、酒房武蔵(北九州市)など、次世代に残すべき西日本の名居酒屋10軒を紹介。東日本の名居酒屋1軒を補遺』。 2023/11/21
spike
1
上巻東日本篇に続き、どこもそれ目的の旅行してでも行ってみたいところばかり。まさしく日本の宝。2024/11/24
Kazuo Ebihara
1
本書は、いわゆるグルメ本や酒場本とは一線を画する。 およそ昭和初期から続く日本各地にある文化遺産的居酒屋の 建築、内装、設え、酒器、道具とその歴史をたっぷりページをとって紹介。 豊富なカラー写真に、著者の手書きスケッチ画も楽しい。 西日本編では11軒を選出。 私の好きな居酒屋ベスト3は、仙台の源氏、根岸の鍵屋、名古屋の大甚本店。 装飾デザインの細部に宿る美を見つけ出す太田さん。 アートディレクターとしての面目躍如。 建物への愛、酒と酒肴への愛、人への愛が詰まった 26の連作掌編小説のような素敵な本でした。2023/06/25
ねこちゃんさん
0
東日本編に続き、趣ある名店揃いだった。その店を訪ねる事を目的とした旅行をしてみたいものだ。どの店も変わる事なく残ってほしい2025/01/16