内容説明
戦後復興期と現代―55箇所の“定点写真”で沖縄の暮らしの変遷をたどる。
目次
1 “南部”那覇市(アーニーパイル国際劇場;ガーブ川と沖映本館 ほか)
2 “南部”糸満市・与那原町(ひめゆりの塔;糸満ロータリー ほか)
3 “中部”沖縄市・うるま市・宜野湾市・中城村・北中城村(BCストリート(中央パークアベニュー)
モロミマーケット ほか)
4 “北部”名護市・国頭村・恩納村(宜名真村落;名護十字路 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フリウリ
6
昔の写真を見るのは楽しい。しかし、楽しいだけでは済まないこともある。現在の写真に写っている土地は、昔の写真に写っている土地であるけれど、昔の写真に写っている土地は(ほぼすべて)、戦争で焼け野原になった後、再生された土地である。「日本は沖縄を利用することはあっても、沖縄のために犠牲を払うことはなかった」(p9)事実が、頭を離れなくなるので、楽しいだけでは済まないのだと思いました。72023/06/22
二人娘の父
5
沖縄島内55箇所を、過去・現在で定点比較する写真集。当然だが、米軍統治下に、その場所を撮影したのは統治する側のアメリカ人である。あとがきにもあるが、常に「見られる」ものとしてあり続けた沖縄。その沖縄を自分もまた「見る」側として接していることに気付かされる。統治下を振り返るのはカビラ兄弟の父として有名になった川平朝青さん。20歳で軍務で沖縄に赴任し、結婚、永住している米国人の言葉は複雑だ。単純な感情では読み切れないオキナワを、本書を通じて見つめていたいと思った。2023/06/28
ふら〜
2
数十年前に収められた写真と同じ位置から写真を撮り直し、両者と見比べることで時代の変化に思いを馳せることができる本。なるほど昔はこういう建物が建っていたのね、と新たな発見も多い。波の上の水上店舗は凄いね。2023/02/19
Hiroki Nishizumi
1
この手の本は割と好き2023/09/23
沖縄電鉄社長
1
アメリカ人によって1950~60年代日撮影された沖縄の風景と、復帰50年ー迎えた2022年の対比。1976年生まれの私にとっても「懐かしいオキナワ」の風景が、過去の写真にあった。2023/02/10