内容説明
「シマのないシマウマなんてみっともないにきまってる…」自分に思い悩む、すべての人に贈る絵本!「シュクメルリの国」ジョージアの絵本。
著者等紹介
キルタゼ,ソポ[キルタゼ,ソポ] [Kirtadze,Sofo]
1988年にジョージア(グルジア)の首都トビリシに生まれ、現在も暮らす。イラストレーション、版画のほか、アニメ制作に携わる。2005~2012年にトビリシ国立芸術アカデミーでグラフィック・アートを学ぶ。2012年ウィーン・アートフェアほか出展多数。2011年に最初の絵本作品となる『シマをなくしたシマウマとうさん』を刊行し、アニメーションも制作。2009年よりバーチャル出版社Virgamに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
シマ模様が少しずつ消えていくという病気にかかったシマウマのお父さん。シマのない自分を不安に感じ悩む。そこで高所恐怖症のキリンに会い、キリンの悩みを一緒に解決しようと手助けをする。自分を思い悩む人にオススメ。2022/01/04
わむう
28
ジョージアの絵本。陽気なお話かと思いきや結構深刻なお話でした。シマ模様がだんだん消えていくという謎の病気にかかったシマウマのお父さん。シマのない自分なんて何者でもない!と思い悩み、病院に行ったり祈禱師のもとを訪れたりします。そこで高所恐怖症のキリンに出会い、どうしたら恐怖心がなくなるかと一緒に考えます。それを通して、今のありのままの自分を愛そうと前へと向くシマウマ父さんでした。2021/10/07
こまり
23
ジョージアの作家さんの絵本。シマが段々消えていくという「シマウマ病」に罹ったシマウマ父さんの話。絵がとても面白い。思い悩んでいる表情は、とぼけてるけど味わいがある。医者に行っても治らず、すっかりシマがなくなった父さんは何でも治すまじない師の所へ駆け込む。そこで新たな出会いがあり…。他者のことを救いたいと思う気持ちが、自身の悩みを解決する一番の方法なのだろう。母さんと息子は父さんのシマがあっても無くてもそれ程気にしてない様子。本人の悩みなんてそんなものかもなぁ(^^;)2023/07/29
ヒラP@ehon.gohon
9
【再読】大人のための絵本2024/07/24
遠い日
6
ジョージア発。シマウマとうさんのアイデンティティーのお話。シマが消えていく難病に罹り悩みに悩むシマウマとうさん。いったい自分は何を拠り所にすれば自分であると思えるのか。アンビバレントな自己存在の意味を求め求めて揺れるとうさんに、転機が訪れる。他人の悩みに寄り添ううちに感ずるところがあり、吹っ切れる契機を掴む。絵もとてもすてきで、心理劇を描く短編小説のような味わいでした。2021/10/23