内容説明
1987年を境に韓国政治を転換させた分岐点となった「6.29民主化宣言」を軸に、それ以前については、政策決定の中枢制度であった韓国的大統領制の成立とその展開という政治過程に、それ以降については、政治システムの駆動力である政治過程の動向の中で展開された韓国における権威主義体制から民主主義体制への移行に関しての政策過程について、政治・社会・経済の三つの分野の事例を取り上げて解明し、今日の韓国政治において民主主義が開化することになるその前提となる実質的立憲主義の定着化過程の特徴と、それ政治力学を明らかにした。
目次
序章 転換する韓国政治―権威主義体制から民主主義体制への移行
第1章 韓国的大統領制度の成立とその展開
第2章 転機となる憲法改正―第六共和国憲法の誕生へ
第3章 事例研究1―政治改革に関する事例
第4章 事例研究2―社会・経済改革に関する事例
終章 民主化の後期段階への移行を試みた盧武鉉政権の挫折
著者等紹介
洪性暢[コウセイチョウ]
政治学博士。1967年江原道生まれ。兵役終了後、1992年日本へ留学。大東文化大学卒業後、同大学大学院法学研究科政治学専攻へ進学。博士前期・後期課程修了。2018年、成均館大学校でVisiting Scholarとして在外研究。大東文化大学国際比較政治研究所客員研究員(研究専門分野:東アジアの平和講築の研究及び韓日関係史)、成均館大学校国際情報政策・電子政府研究所先任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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