内容説明
一組の男女が夜の街を歩いていた。女はなかば意識を失い、男は女を抱えている。モーテルに入ると男が言った。「二部屋頼む」―韓国社会の隠された地獄の門が開いた―。実在するもっともわきまえない野蛮なオンラインフェミニスト集団「メガリア」VS韓国最大アダルトサイト「ソラネット」。2015年実際にあったこの戦いは韓国の世論を巻き込み、国を動かしていった。デジタル性暴力を社会問題にした韓国フェミニズムはどう闘ったのか!メガリアの声は、2017年韓国#Me Tooを後押しする大きな力となった。韓国フェミニズム出版社・イフブックスから2018年に出されたドキュメンタリー小説「ハヨンガ」。「ソラネット」との戦いを取材し彼女たちの活動、勝利を描いた長編。
著者等紹介
チョンミギョン[チョンミギョン]
作家。政治学科で女性学を学んだ後「フェミニストジャーナル イフ」編集長を経て、粛宗王時代のムーダン女性の純粋にして不吉な謀反の夢を素材とした長編小説『大雨』で2017年第13回世界文学賞優秀賞を受賞。2020年韓国文化芸術委員会文学創作基金の支援対象に選ばれた
大島史子[オオシマフミコ]
立教大学法学部卒業。イラストレーター、漫画家。ラブピースクラブコラムサイトでフェミニズムエッセイ漫画「主人なんていませんッ!」を連載
李美淑[イミスク]
立教大学グローバル・リベラルアーツ・プログラム運営センター・助教。専門はメディア・コミュニケーション研究。国境を越える市民連帯、社会運動とメディア、ジェンダーとメディア、ジャーナリズムについて研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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