蝶の粉

浜島 直子【著】

ｍｉｌｌｅ ｂｏｏｋｓ（2020/10発売）

• サイズ 46判／ページ数 186p／高さ 20cm
• 商品コード 9784910215037
• NDC分類 589.21
• Cコード C0095

内容説明

浜島直子、待望の初随筆集。瑞々しい筆致で綴った、書き下ろし１８篇を掲載。”どうしてだろう、私は正しかったはずなのに”これらは何ら特別ではない、誰にでも起こりうるささやかなこと。「初めて随筆集を出すことになり、真剣に『書くこと』に向き合った二年間でした。特に趣味も特技もない私には書くべきことがなく、日常を綴っていったのですが、私にとっては日常こそが発見であり試練であり財産だと『書くこと』でわかりました。これといって事件もおきない平凡な日々の話ですが、読んだ方が自分の家族や故郷の匂いを思い出してくれたら、とても嬉しく思います。一人でも多くの方に読んでいただけますように。―浜島直子」

目次

蝶の粉
初恋の手ざわり
飛べなくなったラムちゃん
人を表す言葉
犬のいる生活
ワタシ的ミステリー
かくかくしかじか母物語
パズルのピース
猫の尻尾とコウモリの牙
正しい人見知り
マカロニ遺伝子
毒味
ものモノ物
同窓会のツマミ
貝殻の音
タブレター
女優
花柄のワンピース

著者等紹介

浜島直子［ハマジマナオコ］
１９７６年北海道札幌市生まれ。「ｍｃ　Ｓｉｓｔｅｒ」の専属モデルとして１８歳でデビュー。以降、様々な媒体でモデルとして活動し、「ＬＥＥ」では１０年間専属モデルを務めた。２００２年～２０１４年にＴＢＳ『世界ふしぎ発見！』にミステリーハンターとして出演した他、ＮＨＫ『あさイチ』、ＴＢＳ『暮らしのレシピ』、ｂａｙｆｍ『ＴＯＫＹＯ　ＧＡＳ　Ｃｕｒｉｏｕｓ　ＨＡＭＡＪＩ』をはじめ、多数のテレビ・ラジオ番組に出演。アベカズヒロとの創作ユニット「阿部はまじ」として絵本『ねぶしろ』『ねぶしろとおいしいまる』『しろ』（平澤まりこ・絵／ミルブックス）、『森へいく』（平澤まりこ・絵／集英社）を上梓している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[あじ]

ミステリーハンターの浜島直子もmc sister時代のはまじにも、自然な笑顔とふるまいに親しみやすさを抱いていた。初のエッセイ集に触れて感じたのは、舞い込む幸運は彼女のバイタリティで掴み取ってきたもの。そして一気に水嵩が増すような多感さが素敵だなってことだった。◆sisterが休刊になり18年、今も書店で探してしまう。sisterの復刊を信じています！◆「はまじとコラボ」を見つけると買ってしまうだよー◆挿画はマスコエリさん

2020/11/15

[ann]

先日大好きな街の大好きなカフェで見かけた本書。可愛らしい表紙に惹かれて。著者はクイズ番組で世界中を飛び回るモデルさんとのこと。存じ上げず申し訳ないが、その筆致は時に三枚目な言い回しもすんなり受け入れられるほど、飾らないお人柄が浮き彫りにされていてとても好感が持てた。素敵な家族に囲まれて女性として一番充実している時期なのだろうな〜､､､なんて羨ましく思えたり。調べたら想像通り、笑顔が太陽のような方だった。

2023/07/13

[かおりん]

モデルのはまじの意外な面が見れた。同世代だから時代背景や親のうるささが分かる。「真実は蝶の羽に乗って粉となり消えた」1つ目のエッセイからしんみりした。私も団地の子、鍵っ子に憧れた。人からかけられた言葉で呪いがかかるって大人になってからわかること。家族のこと、モデルになるまで、思い出など、心にちくちく刺さるエピソード満載だった。ワタシ的ミステリーのトイレの話は笑撃！

2022/05/30

[ひほ]

浜島直子さんってラジオの番組で名前を聞いたことがあったけど『世界ふしぎ発見！』に出ていらした人だとは知りませんでした。何かの本の中で（多分『古書食堂』？）登場したので気になった一冊。ラジオの雰囲気そのままのエッセイでした。

2023/04/14

[はこ]

モデルのはまじこと浜島直子さんのエッセイ。おしゃれなライフスタイルや素敵なファッションの話など一切なし。そこには夢にむかってがむしゃらに進む姿や、人間関係や子育ての壁、家族のこと、ありのままのはまじそのもの、その言葉一つ一つがぐいぐいと心に入ってくる、こんな文章書ける人だったんだ。常に涙腺ゆるみっぱなしでした。エッセイでこんなに泣けるとは。

2020/12/02