内容説明
人生をやり直そう。糸をほどきさえすれば何にでもつくり直せる編み物のように。韓国語でもよめる。
著者等紹介
ソンジヒョン[ソンジヒョン]
宋知〓。1987年ソウル生まれ。2013年に短編小説「パンクロックスタイルのストローのデザインに関する研究」が東亜日報新春文芸に当選しデビュー。明日の韓国作家賞、許〓文学作家賞、韓国日報文学賞を受賞した
金子博昭[カネコヒロアキ]
1965年新潟県生まれ。新潟大学法学部卒業。延世大学韓国語学堂などに語学留学。新潟市役所で国際交流事業の企画運営や通訳翻訳に従事。2009年より「新潟で韓国と北朝鮮の現代小説を読む会」に参加し、文芸作品の読解と翻訳を学ぶ。第7回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」にて最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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azukinako
41
おばがヨーロッパに旅行にいくからその間編み物店の店番をしてほしいと頼まれるミジュ。えー、何か聞かれてもわたし答えられないし~とか言いながらもおばの家に帰り、おばから鎖編みを教わったり、アクリルたわしを編んだり、まずいハットグを食べたり、おばが旅行に行く前の数日を過ごす。編み物に触れながら。ほどけば編みなおせるのかとか糸を緩めないと網目に通せないとか自然と人生を考えるようになっているのが良いな。そういえば最近「編み物」の小説が多いような気がするが、気のせいか。2025/01/11
Rinarnation
6
リアリティ感あふれる主人公と物語だけど心がほっこりします。ショートショートなので、主人公の人生の1ヶ月弱だけが切り取られてるけど、この続きものぞいてみたい物語です。2024/12/07
真夏日和
3
売れなかったバンドのボーカルが叔母さんから自分のヨーロッパ旅行中に田舎で営んでいる編み物屋さんの店番を頼まれて渋々田舎に帰ってそこで生活を立て直していくことを考える。 ソウルの片隅で貧乏しながら生きるか、田舎に帰って立て直すか究極の選択だなーとは思う。 主人公以外に出てくるのはたぶん唯一人の心を許せる友だち、それから田舎で食べ物屋さんをしてる男の人、叔母さんの三人。みんな何やかんや言って主人公の味方だし強いよねとは思う。 2025/02/05
しい☆
2
何だかもっと読んでいたかった。2025/01/23
guanben
2
ソウルから田舎に帰省した女性の日常生活を淡々と描写。人生を編み物に例えて、失敗したら緩めて解いてやり直せばいいというメッセージが印象に残る。2025/01/19