内容説明
済州島四・三事件をテーマに書き続ける在日の老作家K。若き日に北朝鮮関係の地下組織に参加したものの離脱、その後の精神的危機とさまよいを回想する「消された孤独」。韓国語と日本語のはざまで二つに割れた存在に苦しみつつ韓国舞踊を学び、島を想う在日女性との対話を描いた「満月の下の赤い海」。四十二年ぶりとなる自らの故国・韓国訪問と済州での取材を通じて、語りえない記憶の真実に耳を澄ませる「地の疼き」。三編の小説と対談を収録。
著者等紹介
金石範[キンセキハン]
1925年、済州島出身の両親のもと大阪市で生まれる。長い間韓国現代史上のタブーとされてきた済州島四・三事件をテーマにした小説などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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