内容説明
死んだニーチェは、その屍体(言語資料体)からニーチェ主義という生きて動く身体を作り続けている。このニーチェとニーチェ主義を連結するメカニズムの理論化のために、ニーチェの公刊・非公刊テクストを徹底した正確さで探究。問われているのは、死せるニーチェ(corpse)、その著作群(corpus)とニーチェ死後の生けるニーチェ主義という身体―右翼の、中道の、とりわけ左翼の集団(corps)―との関係であり、ニーチェの秘教主義に対するわれわれの態度である。
目次
下巻(ニーチェの秘教性記号論;グラムシからディックへの「トラスフォルミズモ」、あるいは、日常生活のスペクタクルとしてのテクノカルチャー)
著者等紹介
ウェイト,ジェフ[ウェイト,ジェフ] [Waite,Geoff]
コーネル大学ドイツ研究科准教授(ドイツ研究、比較文学、美術史、視覚芸術)。プレモダン哲学とポストモダン・ジャンクカルチャーとの交差、スピノザ受容(シュトラウス、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ)、文化・政治のコミュニズム理論を研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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