内容説明
死んだニーチェは、その屍体(言語資料体)からニーチェ主義という生きて動く身体を作り続けている。このニーチェとニーチェ主義を連結するメカニズムの理論化のために、ニーチェの公刊・非公刊テクストを徹底した正確さで探究。問われているのは、死せるニーチェ(corpse)、その著作群(corpus)とニーチェ死後の生けるニーチェ主義という身体―右翼の、中道の、とりわけ左翼の集団(corps)―との関係であり、ニーチェの秘教主義に対するわれわれの態度である。
目次
下巻(ニーチェの秘教性記号論;グラムシからディックへの「トラスフォルミズモ」、あるいは、日常生活のスペクタクルとしてのテクノカルチャー)
著者等紹介
ウェイト,ジェフ[ウェイト,ジェフ] [Waite,Geoff]
コーネル大学ドイツ研究科准教授(ドイツ研究、比較文学、美術史、視覚芸術)。プレモダン哲学とポストモダン・ジャンクカルチャーとの交差、スピノザ受容(シュトラウス、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ)、文化・政治のコミュニズム理論を研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sayan
19
読了後に強い違和感が残る。理由は思想の別作動の強制経験と著者による読者放置意図にある。思想は普遍的な表語り=顕教と特異的に受容する裏語り=秘教がある。現代のタイパを求める要約依存は秘教的な個人の選好思考をニーチェの罠=無自覚なアプリ依存に嵌める。明快・短文を前提とした交流に飼い慣らされた結果、本書議論は理解不可も著者はそれ以上求めず読者を放置。普遍的に良しとされる思考様式を内省させデバッグを求める。この奇書を手にすることは思考アルゴリズム支配から脱走し思考の主導権を取り戻すための極めて現実的な試みである。2023/03/08




