内容説明
近代日本国家外交の頂点、その真実と意味。桂首相と小村外相の時代、20世紀日本国家のありようと進路を決定的に方向づけた地政学的運命、日露の緊張関係を、外交の史実から詳細に描き出す。日本は国際政治としてどこまで押し、どこで引いたか、臨場感ある駆け引きのディテール。
目次
上篇 日英同盟の始末(第一回同盟成立の経緯;第二回同盟協約の意義;日英同盟の再改訂―第三回協約)
下篇 日露戦役の外交的考察(満洲問題の経緯;戦局の推移と第三国の態度;ポーツマス講和談判)
著者等紹介
信夫淳平[シノブジュンペイ]
1871年生、1962年歿。外交官、国際法学者。法学博士。東京高等商業学校(現一橋大学)卒。外務省に入り総領事などをつとめ、1971年退官。早稲田大学講師、『新愛知』(現中日新聞・東京新聞)主筆、中華民国顧問などを経て、1951年早稲田大学教授。1943年『戦時国際法講義』(四巻)で恩賜賞(学士院)受賞。学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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