内容説明
ヨーロッパ列強の利害による思惑と駆け引きの詳細とその連鎖。謀り謀られ、付いては離れ、望まざる全面戦争の渦に呑み込まれてゆくリーダーたち。力関係の論理と感情の機微を外交文書に基づき生々しく描く。書肆心水版「芦田外交史」シリーズ完結。
目次
第1章 ビスマルク時代の回顧
第2章 ウィルヘルム二世の初期
第3章 下の関
第4章 イギリスとロシア
第5章 チェンバレンの同盟申し込み
第6章 サモア、ボーア戦争および揚子江条約
第7章 岐路に立つドイツとイギリス
第8章 日英同盟より英仏協商まで
第9章 モロッコ、日露講和およびビェールコ
第10章 アルジェシラス会議、ロシアの協商加盟
著者等紹介
ブランデンブルク,エーリッヒ[ブランデンブルク,エーリッヒ] [Brandenburg,Erich]
1868年生、1946年歿。ドイツの歴史家、ライプツィヒ大学教授
芦田均[アシダヒトシ]
1887年生、1959年歿。1912年東大法科卒業、外務省入省。ヨーロッパ各国で外務書記官、大使館参事官を歴任。1929年法学博士の学位取得。1932年退官して政界に転身。衆議院議員当選連続11回。その間ジャパンタイムス社長を務め、戦後幣原内閣の厚相となり、退任後衆議院憲法改正特別委員会委員長、1947年民主党総裁、片山内閣の外相、1948年芦田内閣を組織し総理兼外相。同年昭和電工事件に連座し内閣総辞職、民主党総裁も辞任。1955年民主党外交委員長、自民党顧問、党外交調査特別委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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