感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
萩
60
そうそう、そうだよねー。これはカタルシスを得られた。読書中ずっとくすぶっていた違和感がラストには浄化された。売り出し中で人気急上昇のボーイズグループのメンバー、アキは葛藤していた。「俺はアイドルではない」という自意識なのにアイドル売りしていく事務所。女性ファンのオタク文化に疲弊する日々。そんななか、コンビニで働く素朴な女性マユのことが気になる。芸能人と一般人のラブストーリー。要所要所の「んなわけねーだろっっ!!」という突っ込みも終わってみればOK。このネタは一発勝負、ネタバレ厳禁。2024/03/24
pohcho
54
人気急上昇中の五人組イケメンダンスユニットのメンバーとコンビニ店員の恋。今時の世相を盛り込んで話は進んでいくのだが、なんだかちょっと変だなあ(なんでゆで卵?)と思ったら、最後にそういうことだったのね、と。賛否両論あるようだけど、わたしは楽しめた。100分で読める中編小説シリーズ。津村さんの「うどん陣営」も面白かったし、これからも期待。2024/01/17
papapapapal
46
お? おおお?? なるほどそういう事か…。 人気絶頂期に差し掛かりつつあるダンスグループのメンバー、アッキーこと成瀬愛生が、自宅近所のコンビニ店員に恋をする物語。 推しとは? アイドルとは? 本の造りも、中身内容も、程良く軽く安っぽくサラリとしてて嫌いじゃない。こーゆーの、たまには良い!2023/11/05
olive
32
「アーティストであって、アイドルじゃない」と悩む5人組ダンスグループの一人がコンビニで働く女性と恋をする。彼女は俺をジャッジしない。そんな理由で好きなん?その彼女、芸能人のアッキーには興味のないそぶりを見せるあざと女子に見えるし大丈夫なんか?アッキーもコンサート終わりに彼女にソッコーで人目につく公園にに会いに行くし。アーティストの悩みどこにいったんだー!そこで違和感ある行動には理由があることがわかる。なんと!最後に全部がひっくり返る仕掛けが待っている!「ないわ」「いや、ないわー」そのなさが面白い一冊だった2025/10/08
おかだ
25
この本について私が言いたいことは特に無い。というのも、ラスト数ページで全部ハッキリキッパリ書いてくれてるから(笑)なんか、なんなんだろう…と謎の違和感とモヤモヤを抱えながら読んで、最後に全部引っくり返すのめちゃめちゃオモロイやん。女子のキャラ設定が異様にフワッとしてるのも理解。しかしほんと、ないわーと思ってた。特にゆで卵のくだりな。ホンマ無いから。アレでファンが納得するわけないやろと。私自身バンドとかアイドルとか好きだけど、こんな葛藤は見たくないかな。どうせやるなら堂々とせい。2024/02/11




