内容説明
充実期の五九七首収録。
目次
黒豆
トングズ
レーズン
エゴノキ
来松
蕪村
イサファガス
屍櫃
こんな学校
中野区―平成大東京競詠によせて
一幻
死に票
老花眼
おまえの顔
にんにく
八百屋舞台
アカミチ
かねひで
進路
加賀鳶〔ほか〕
著者等紹介
大松達知[オオマツタツハル]
1970年、東京都文京区白山生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒。90年歌誌「コスモス」入会。桐の花賞、コスモス賞、評論賞を受賞。(現在、選者・編集委員)。91年同人誌「棧橋」に参加。92年から一年間米国ウイスコンシン州立大学に学ぶ。歌集に『フリカティブ』、『スクールナイト』、『アスタリスク』、『ゆりかごのうた』(第十九回若山牧水賞)、『ぶどうのことば』がある。都内私立男子中学・高校に勤務。現代歌人協会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あや
19
大松達知さんは1970年生まれの53歳。私と同い年である。また千葉ロッテマリーンズのファンを公言していらっしゃる。マリーンズ詠があるのか??という興味と同世代という親近感をもとに本書を手に取った。お嬢さまを詠まれた作品がとても良い。また亡くなられたお父様を詠んだ作品もとても良い。私も昨秋父を亡くしたばかりだったのでとても他人事とは思えなかった。またなぜタイトルが『ばんじろう』なのか最後まで読んでもわからなかった。でもわからなくてもなんとなくそんなタイトルにふさわしい歌集だと思う。そこは読者の想像力の見せ所2024/09/15
nao1
7
著者のユーモアと、視点の新鮮さを楽しみました。なんとなく村上春樹の読後感と似てる。不思議。2024/03/20