内容説明
―やあみんな、と大きな声。入道雲のうえに雪ダルマがすわっています。―初雪がまったら、すぐにみんなのところにもどるよ。紙芝居・いのちの歌季節とともに、水はめぐり、いのちもめぐります。見えないけれど、いつも、たしかにそこにあって、いのちをまもっている、それが、雪ダルマです。
著者等紹介
デデュー,ティエリー[デデュー,ティエリー] [Dedieu,Thierry]
1955年、フランス南部のナルボンヌに生まれる。絵本作家、イラストレーターとして活躍。1991年より、児童書を手がける。1994年、Yakouba(邦訳『ヤクーバとライオン1 勇気』『ヤクーバとライオン2 信頼』ともに柳田邦男訳、講談社)でフランスの児童文学賞、ソルシエール賞(魔法使い賞)を受賞
田中一明[タナカカズアキ]
1951年生まれ。非営利型一般社団法人カクイチ研究所代表
大野博人[オオノヒロヒト]
1955年生まれ。元新聞記者。朝日新聞でパリ特派員やコラム「日曜に想う」などを担当。2020年に退社し、長野県に移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
26
1ページ1ページが力強い絵で引き込まれます。本の紹介に紙芝居という文字がありましたが、紙芝居にするととても効果的な作品集かも知れません。 森の動物たちが生き生きしています。動くことのできる雪だるまとの楽しい毎日は、春の終わりとともに終止符。 溶けた雪だるまを探しに旅にでる、動物たちの思いが伝わってきます。 意外なところにいた雪だるまに、夢の膨らむお話でした。2021/04/09
Cinejazz
19
冬の空から初雪が舞う..この白くて冷たい感触..この光景に胸をときめかせる、厳しい自然界に生きる動物の子どもたち..リスにフクロウ、ハリネズミ、ウサギの子どもたちは、雪だるまを囲んでおおはしゃぎ・・・。森の学校のクマ先生に教わったのは 「雪は解けて水になり、水は自然に、山から海へと流れていく」と..「だったら、友だちの雪だるまにまた会える!」..子どもたちは、いかだを組んで海へと乗り出す..入道雲の上の雪だるまを発見! 「また初雪が舞ったら、みんなと会おうね!」・・・〝季節と共に、水はめぐり、命もめぐる〟2022/07/11
ごへいもち
19
初めは絵が怖いと思ったけど、サイズが小さくなると可愛い。読友さんのご紹介本2021/04/15
たーちゃん
15
息子は「あ、雪だるま消えちゃった…」と言っていました。2023/12/23
おはなし会 芽ぶっく
15
森のどうぶつたちと雪だるまのおはなし。動くことのできる雪だるまはみんなの人気者。けれど春が近づいてだんだんと元気がなくなり溶けてしまいます。もう会えない淋しい思いがどうぶつたちを悲しませますが、また出会える約束を雪だるまは伝えてくれました。入道雲の上にいる雪だるまを見上げるどうぶつたちの目が、希望を表しています。2021/04/19