目次
イタリアからの手紙
合言葉はネグレクト
amazonレビューは読まない
もしも全集が出せるなら
コミュニティはいらない
誰も欲しがらない宝物
権利の腑分け
汚れた電子書籍
日焼けと短パン
できることはお金だけ〔ほか〕
著者等紹介
西島大介[ニシジマダイスケ]
1974年生まれ。漫画家。2004年『凹村戦争』(早川書房)でデビュー。また、DJまほうつかい名義で音楽活動をするなど幅広く活躍している。個人電子出版レーベル「島島」を運営する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
5
出版社から離れて自身で電子書籍販売に舵を切った著者。重版予定の立たない既刊を電書市場の貴重な資産と捉え直すことで、出版に関してこれまで自身が抱いていた現状認識と異なる風景を見出していく。出版の現状を縮小傾向としか捉えられない紙の書籍至上主義の自分にとってポジティブな著者の立場は盲点であり、電書市場の可能性を模索する姿勢は清々しくさえあった。2022/05/28
さすらいのアリクイ
3
マンガ家西島大介さんが自分の作品を電子書籍として出すにはどうしたら良いかと模索、電子書籍化した経験のことを書かれた本。電子書籍化についての思考、出版社の本の出し方作り方、西島さんがリアル書店、ブックオフについて思っていることなど色々赤裸々に書いてあって、読むのが大変。作家の立場でないと分からない部分もあり、全部を理解するのは難しい。けれども何かをやらないとジリ貧になる…という気持ちはよく分かる。ここがゴールではないと。20年後ぐらいに読み返したらまたその時、状況とこの本の内容と見比べて、色々思うかもなと。2021/04/09