感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
31
献本されといて悪いけど、翻訳が酷すぎて読み通すことが拷問2022/09/14
ムーミン2号
8
『壁抜け男』が有名なエメにこういう長編があったとは知らなかったし、第一翻訳もほとんどなかった(児童文学はいくつか岩波から出ている)。本書は第二次世界大戦終盤のフランスのある地域の人びとを描いて、その時代に幅を利かせている人たちとそれに同調している人たちを暗に批判している・・・ように読める。「同調圧力」はどこでもいつの時代でもあるもののようだ。個人的には読みにくさがまさった本だったが、それは途中でこの翻訳ってちょっと日本語としてどうなの? と感じてしまったことに起因する。2022/09/10
エビケン
1
ナチスの占領から解放されてすぐに幸せにはならない。ナチス協力者狩り(コラボ狩り)や、占領前後において消極的にしろ従わざる得ない空気感、同調圧力がウラヌスとして大きく村を覆いかぶさり、その中で生きていくその息苦しさが分かる群像劇の小説。 力関係が逆転した村で登場人物それぞれの行動について自分だったらどうなんだろうと考えさせられます。2022/09/09