内容説明
明治と昭和に挟まれ、歴史の影に埋もれた天皇…。しかし彼は、漢詩と書に天才を発揮し、大いに人を笑わせ、ときに軍部との対立をもいとわない大胆な政治判断を下した―。漢詩・書・逸話の精査から、『原敬日記』の丹念な読解まで、マンガ・写真・デザインなどのサブカル、そしてナチス・中国文学・麻雀、となんでもござれの博覧強記・草森紳一と、『江藤淳は甦える』(小林秀雄賞)、『満洲国グランドホテル』(司馬遼太郎賞)、『小津安二郎』(大佛次郎賞)の著者・平山周吉が、資料に裏打ちされた想像力で、近代天皇制の〈盲点〉をつく。
目次
第一章 早くより旧派を脱し給ふ―大正天皇の「書」と漢詩
第二章 大正天皇と原敬
第三章 「天才」藝術家としての大正天皇
第四章 「万機、余暇有り」―大正二年、帝国陸軍と大正天皇との対立(軍人としての大正天皇;父・明治大帝の「背中」;大正天皇の「政治的意思」;『原敬日記』の大正二年;聖上陛下御不例;山本権兵衛に書き与えた漢詩;原敬の皇室観)
著者等紹介
草森紳一[クサモリシンイチ]
1938(昭和13)年、北海道生まれ。2008(平成20)年歿。物書き。慶應義塾大学中国文学科卒。著書に『江戸のデザイン』(毎日出版文化賞)など多数
平山周吉[ヒラヤマシュウキチ]
1952(昭和27)年、東京生まれ。雑文家。慶應義塾大学国文科卒。出版社で雑誌、書籍の編集に従事した。著書に『戦争画リターンズ―藤田嗣治とアッツ島の花々』(芸術新聞社、雑学大賞出版社賞)、『江藤淳は甦える』(新潮社、小林秀雄賞)、『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、司馬遼太郎賞)、『小津安二郎』(新潮社、大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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