目次
第1章 ポーランド王国
第2章 蜂起開始と政権樹立への模索
第3章 ロシア軍との戦い
第4章 列強の反応と蜂起側の外交政策
第5章 王国内の状況
第6章 ワルシャワ陥落と蜂起の終焉
史料
著者等紹介
山田朋子[ヤマダトモコ]
静岡県生まれ。1990年、明治大学文学部文学研究科博士課程満期修了。文学博士(明治大学)。専門はポーランド近現代史。明治大学、国士舘大学、専修大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fumitaka
3
ロシア帝国に対してポーランド立憲王国が起こした蜂起を、ロシアに融和的なポーランド人もいたこと(p. 43)やポーランドの独立運動がウクライナでは共感を得られなかったこと(p. 61)、ポーランド人に嫌われつつ自治を守ろうとするコンスタンチン大公(pp. 30-1)、パニック状態のワルシャワでの「裏切り者」や在ポーランド・ロシア人への私刑(p. 93)などにも言及し単純化せず叙述。とにかく人間は被害者や敵を悪魔化して自らを正当化したがるのが常だが、世の中はあまり単純ではない。2024/01/10