内容説明
本書は、古民家の構造と美学を紹介した「古民家への道」(既刊)の姉妹本として描かれています。「古民家への道」の理論と事例を通して、実践的な再生法を図説する絵本です。古民家の優れた理念や技術が、明治以来伝えられてこなかったことに注視し、古民家と呼ばれる伝統家屋の優位性を、その理念と技術に学ぼうとするものです。つまり150年前に失われた日本独特の古民家の技術を、現代に伝え広めるために描かれました。古民家再生の事例を中心に、その具体的な手法をイラスト化、「耐震性能の向上」や「温熱性能の向上」の両方を実現化する手法も余すところなく紹介しています。
目次
みかた(住まいのはじまり;古民家ってなに?;古民家の部材の呼びかた ほか)
みせかた(古民家の6つの力;美しい架構と間取りの合致;壁をそろえて貫を活かす ほか)
なおしかた(粘り強い軸組のなおしかた;土壁のなおしかた;石場置きのままなおす ほか)
著者等紹介
松井郁夫[マツイイクオ]
1955年福井県大野市生まれ。1979年東京藝術大学大学院美術研究科修了(環境造形デザイン専攻)。1979年現代計画研究所(都市計画室・アーバンデザイン担当)。1983年元大工棟梁・建築家に師事。1985年松井郁夫建築設計事務所設立。現在、株式会社松井郁夫建築設計事務所代表取締役。受賞歴:古河市篆刻美術館再生(1991年)登録文化財指定、境野邸古民家再生(1995年)「健康な住まい」コンテスト入賞、斎藤邸(1996年)越谷市景観賞、古河市陽明堂(1996年)茨城住まい匠賞、やなぎや薬局(1998年)福井県大野市景観賞、宇都宮の民家再生(1999年)あたたかな空間賞、まちつくり酒屋・情報銀行(2002年)熊本県景観賞、ワークショップ「き」組(2004年)グッドデザイン賞新領域部門、ワークショップ「き」組(2007年)木の建築フォラム・木の建築賞、検見川の家(2010年)木の建築フォラム・木の建築賞、漢方の本陣(2019年)日本エコハウス大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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