内容説明
1944年、8月5日。第二次世界大戦中のオーストラリア。ニューサウスウェールズ州・カウラの連合軍捕虜収容所。捕虜になった日本兵による、史上最大の脱走計画。日本兵たちは、選挙によって選ばれた代表による「班長会議」で、計画を実行するか否かの多数決投票を行った…。“生きて虜囚の辱めを受けず”日本兵として極限の選択を迫られた兵士たちの真実に、現代を生きるオーストラリア人女性たちが迫る。カウラは忘れない。「戦争の時代」と「映画」が交錯する青春群像劇。
著者等紹介
坂手洋二[サカテヨウジ]
劇作家・演出家。1962年3月11日、岡山生まれ。慶應義塾大学文学部国文学科卒業。1983年、燐光群を旗揚げ。国内外で公演を重ねる。1993年、劇作家協会創設に参加。2006年から2016年まで同会長。『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』で岸田國士戯曲賞、『だるまさんがころんだ』で鶴屋南北戯曲賞、朝日舞台芸術賞、『屋根裏』で読売文学賞戯曲・シナリオ賞、『天皇と接吻』『最後の一人までが全体である』『阿部定と睦夫』『CVR』等で読売演劇大賞最優秀演出家賞のほか、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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