内容説明
もっとも読みやすい日本語で書かれた、もっとも深いイスラームの神さまのお話。一語ずつ、ゆっくり味わいながら、お読みください。
目次
神さまはひとり
創造主
「私がいる」という思い込み
他人からじぶんを解放すること
じぶんからぬけだすこと
欲望のとりこ、おこないのとりこ
敬虔さのとりこ
神さまはいつもいっしょ
信仰
変容〔ほか〕
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
イスラーム法学者。イブン・ハルドゥーン大学客員教授。1960年岡山県生まれ。灘中学校、灘高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(Ph.D)。1983年にイスラーム入信、ムスリム名ハサン
中田香織[ナカタカオリ]
1961年静岡県生まれ。京都大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。1991年パリでイスラームに入信。夫は中田考。2008年8月16日没
山本直輝[ヤマモトナオテル]
1989年岡山県生まれ。広島大学付属福山高等学校卒業。同志社大学神学部卒業、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。専門はスーフィズム、トルコ地域研究。現在はトルコのイブン・ハルドゥーン大学文明対話研究所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Amano Ryota
4
「私には手がありますが、手のない人もいます。私に手があるのは私のせいではなく、その人に手がないのはその人のせいではありません。どちらも神さまが決めたことで、神さまが望んだから私には手があり、神さまが望んだからその人には手がないのです。(中略)じぶんが、じぶんのものなどひとつもない、小さくて弱い存在であることに気づいたとき、私たちは神さまの大きさに気づきます。」自分のものなど一つもない。そういう心持ちでいることは難しいけれど、自分のものなど何一つないと知っていれば、きっと人に対して優しくなれるのだと思う。2020/10/24
あゆみ
3
「確かな信仰とは心の静けさ」信仰を持たない身でただの興味で読んだ本。そう、多分信仰に求めるものがあるとしたら、これなんだと思う。でも、無知だからこそ思う。語り口がやさしいだけで、めちゃくちゃ厳しい話だな、と(笑)神様に出会いたくて読み始めた訳では無いから、意味の理解はできても、それが自分の生活に繋げられない。その思考面白いのかな、とか思いながらも、そういえば面白い面白くないとかつらいとか苦しいとかのしんどさに人間は(私は)悩んでいるんだなと思い知る。生きることは贅沢なことで、その分しんどいんだな、なんて。2020/12/31
Hiroki Nishizumi
2
参考になった。絶対神というものの考え方が分かった気がする。やはり日本語では神ではなく天の方が適切な言葉ではないかな。2021/03/01
まいかんち
0
サルトル読む前に出会いたかったデス、、、サルトルとの相性が悪すぎる2023/03/07
toolate_life
0
参考になった。優しい日本語だった。2021/07/30




