内容説明
人は死に、今生に意味はない。老いを迎えるすべての人たちへ―身もふたもない人生の真実。
目次
1章 死に方入門(自分磨きなんて、やめなさい;家庭教師を雇いなさい ほか)
2章 老人と新型コロナウイルス(リアリティのない不安;新型コロナウイルスは事実の問題ではなく心の問題 ほか)
3章 姥捨山から蜂起せよ(健康になって何をしたいかこそが大事;翻訳は狙い目、特にマイナー言語がクール ほか)
4章 70歳からの世界征服(子どものために自分史を残したい。;人生100年時代と言われますが、何をしたらいいのかわかりません。 ほか)
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
イスラーム法学者。1960年生まれ。灘中学校、灘高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(Ph.D)。1983年にイスラーム入信、ムスリム名ハサン
田中真知[タナカマチ]
作家、あひる商会CEO、2019年より立教大学講師。1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1990年より1997年までエジプトに在住し、カイロ大学留学中の中田考氏と知り合う
矢内東紀[ヤウチハルキ]
作家、ユーチューバー、実業家、経営コンサルタント、投資家。1990年生まれ。慶応大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
40
高橋源一郎の本より。まったく面白いおじいさんだなあ。ホント、DNAを次世代につなげただけでも自分は勝者なんだよなあ、生物学的には(一人しか生んでいないので人口増加には役立っていないけど)。同じ地球をシェアする生物として、無理せず自分らしく生きていきたいものですが、まあホント、驚くぐらい人間は考え方が違うからなあ。前言撤回。あまり他人から干渉されずに、自分らしく生きたいものです。2023/12/21
アナクマ
25
「この宇宙には善悪も意味も目的もありません」それは分かってるんだが、社会の網の目の中でそれなりの責務を引き受けて今現在奮闘している人たちは本書から何を受け取ればいいのか。そんなことは気にせず(老人は)好きに生きたらいいんです、という趣旨。◉「グループホームでも回復も自立も目指さない道もある」など拾っておきたい細部もあるけど、長生きした方がいいという認識を外すとか(書中ではもっと直裁的です)、YouTubeに耽れば万事解決とか。言葉数が少ないせいで乱暴すぎる印象しか残りませんでしたが、これも多様性のひとつ。2020/11/03
アリーマ
15
イスラーム法学者中田考さんの対談集。なんだか年寄りを元気付ける本みたいなタイトルだが、そこは中田さんのことなんで、中身はスッパリと「老人はおとなしく死になさい」。それが世のため人のため、という話が明快にスパスパ語られる。コロナについても、世間のバカ騒ぎを一刀両断して清々しく楽しい。★★★★2020/11/08
双海(ふたみ)
8
資本主義は、私たちの老後すら食い物にするために、あの手この手で欲望を刺激してくる。それに対抗し、あらゆる執着をなくし、心の平安をもって老後を過ごすためにはどのような準備をすればよいのか。2025/02/02
双海(ふたみ)
7
再読。長生きすることに価値があるという認識をいったん外してみるのも良い。2025/02/17
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- 和書
- 近代文学研究叢書 19