LINE文庫
君の涙はとても恋しい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784910040226
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

絵本作家を目指すフリーターの青年・佐藤覚は、コンビニでのバイト中、高校時代好きだった同級生・野乃彼方に瓜二つな制服姿の少女に出会う。常連となった少女・ののかと何気ないやり取りを繰り返す心地よい日々が続くなか、佐藤はその少女が別人だと分かっていながらも、そのそっくりな顔立ちから野乃彼方のことを思い出していた。ある雨の日、佐藤は彼女からひとつ、想いを伝えられる。「私、サトーさんのこと、一目見たときから好きです」これはぼくと、ぼくの好きな女の子の話―。

著者等紹介

内田裕基[ウチダヒロキ]
1991年東京生まれ。東京工芸大学在学中に自主映画を制作しながら脚本家を志し、2015年にドラマ脚本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かっぱ

7
絵本作家を目指す青年が学生時代の初恋の人と瓜二つの顔をした少女と出会うところから始まる物語。かつて恋した彼方と出会ったばかりの"ののか"。照らし合わせずにはいられない佐藤の心情と、それでも"ののか"として接したい感情が彼の人柄の良さをよく表している。不器用ながらに築き上げた二人の関係性は歪かもしれない。だからこそ明かされた真実には心が揺さぶられる。彼方は何度涙を流しただろう。それはなんのためだったろう。彼方はなんて切なくも優しい涙を流すんだ。この世界に姿を見せた3つ目の涙の行方が幸せであることを願いたい2020/01/23

Erika

4
途中から「僕は今日昨日のきみとデートする」を思い出すような展開だった。読み返してみると、ああそうだったのかと思う場面が随所に散りばめられていた。人と関わる中で苦しみは避けられないけど、耐える強さ与えてくれるのも人なんだ。2020/08/06

甘味料

1
コンビニでバイトをする佐藤覚は高校生の時に好きだった野々彼方にそっくりな少女・ののかと出会う。伏線がいくつも張り巡らされていて、宝石を拾い上げていくような心地で読み進められました。そして物語は転じ、ぎこちない恋の物語から切なく残酷で狂おしいほどの愛の物語に。彼方が「ロボット」と言われていた時から表情豊かになるまで。いつの彼方なのかがしっかりと分かる繊細な書き分けも素敵です。 自分たちだけ時間に取り残されても、君との時間が開いても、何度忘れられても、いつまでも君を愛するし、愛される物語。幸せになって欲しい!2020/08/06

hotate_shiho

1
すごく素敵だけど、すごく残酷な物語。どうなっても、お互いのことは大切な存在なんだなぁ。2020/07/18

ぬりかべ

1
美しいラブストーリーもの、でも内容は登場人物にとってとても残酷なもの その美しさと残酷さの対比がすごく素敵だったので一気に読んでしまった。 作中にでてきたギミック(というか背景というか)が物語を いい感じに彩りをつけていたかと思います。 せつなさ、前向きさ両方味わうことができました2020/06/17

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