内容説明
昭和15年10月、太平洋戦争開戦直前の緊迫した情勢の中、日本から南氷洋に出漁した第二日新丸船団の事業部長・中部利三郎が記した「漁場日誌」が奇跡的に発見された。外国や他社船団と激しく競合しながら指揮・操業した半年間の記録を中心に、旧大洋漁業の戦前の商業捕鯨に関する貴重な一次資料を初めて紹介する。
目次
序章 下関市立大学鯨資料室とアーカイブの取り組みについて
第1章 「昭和十五年/十六年度漁場日誌」について
第2章 中部家資料から戦前の南氷洋捕鯨を辿る
第3章 「昭和十五/十六年度漁場日誌」口語訳文
第4章 「昭和十五/十六年度漁場日誌」原文翻刻
終章 中部家資料からみえてくるもの、そしてこれから
著者等紹介
岸本充弘[キシモトミツヒロ]
1965年、山口県下関市生まれ。下関市職員、下関市立大学附属地域共創センター委嘱研究員。北九州市立大学大学院社会システム研究科博士後期課程修了。博士(学術)。下関市職員として新水族館建設推進室、国際捕鯨委員会(IWC)下関会合準備事務局、(財)日本鯨類研究所情報文化部派遣、水産課、公立大学法人下関市立大学派遣、教育委員会文化財保護課等を経て、現在、下関市文化振興課主幹・下関くじら文化振興室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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