内容説明
幼少より沖縄古伝空手に親しみ、その伝統を継承する座波仁吉氏と、座波空手をさらに発展させ、武術をベースに人間力開花へと導く指導を展開する宇城憲治氏との、師弟座談録。本書では、座波氏と宇城氏との、全くゆらぐことのない師弟の深い信頼が伝わってくると同時に、空手の歴史、沖縄の歴史、武術空手とは、師に学ぶとは、弟子を育てるとは、ひいては人間としてどうあるべきか―等々、空手にとどまらない、人間としての生き方、あり方への、多くの示唆に富む内容が展開されている。
目次
第1章 型は美しく技は心で(琉球手から流派を越えた空手へ;投げ技―一つの技からの変化応用;戦わずして勝つ ほか)
第2章 他尊自信(座波師範の空手;武術の型は永久の芸術;空手の心)
第3章 武術空手の技と心(型には加齢による変化はない;型を形に変えて自分の技となる;スピードある拳は呼吸で作る ほか)
著者等紹介
座波仁吉[ザハニキチ]
心道流空手道宗家。1914(大正3)年、沖縄県那覇市に生まれる。沖縄古伝空手小林流の流れをくむ空手を、父、および流祖知花朝信の高弟であった兄の座波次郎に学ぶ。1951年宮崎大学空手部師範となる。1973年より心道流空手道心道会と名を改め、武道としての空手の存続に尽力した。2009年6月逝去
宇城憲治[ウシロケンジ]
1949年宮崎県小林市生まれ。1967年宮崎大学入学と同時に空手部に入部。最年少で第二回全日本空手道選手権に出場するも競技空手に疑問を感じ、大学卒業後心道会座波仁吉宗家に身近に接し直接指導を受ける。1982年全剣連居合道に入門し50回以上の優勝をかざる。エレクトロニクス分野の技術者として、ビデオ機器はじめ衛星携帯電話などの電源や数々の新技術開発に携わり、数多くの特許を取得。また、経営者としても国内外のビジネス界第一線で活躍。一方で、厳しい武道修業に専念し、まさに文武両道の日々を送る。1986年由村電器(株)技術研究所所長、1991年同常務取締役、1996年東軽電工(株)代表取締役、1997年加賀コンポーネント(株)代表取締役。2008年(株)UK実践塾代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。