内容説明
2009年に『利休にたずねよ』で直木賞を受賞し、2014年に早逝した京都ゆかりの作家・山本兼一。彼の妻であり、児童書作家・文筆家の山本英子さんによる初めてのエッセイ集です。本書の前半では、10年前に亡くなった夫・山本兼一さんが残した取材ノートや手帳を改めて紐解き、自身の記憶を重ねて夫のありし日を語ります。後半になると、内容の主軸が英子さん自身に移り、自身の思い出に残る本のことや児童書を書くきっかけとなったエピソード、夫への葛藤なども織り交ぜたライフストーリーが展開します。
目次
職業は、作家
挑んだ松本清張賞
直木三十五賞、候補は三回
善福寺川で悩む
決意は賀茂川で
キミは文学を知らない
シークエル
著者等紹介
山本英子[ヤマモトヒデコ]
1963年千葉県柏市生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターとなる。2006年『魔女館へようこそ』(ペンネーム「つくもようこ」)で児童書作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cana.t.kazu
7
彼女はこれが書きたいから書いてしまったんだなと思ったのですがそうではなかったのかも知れません。 しかし,山本兼一さんの死は大変残念だったので,彼の「仕事」を知れたのは良かったです。2024/07/04
三色かじ香
4
「キミは文学を知らない」、「キミはボクの好きな文学を知らない」それなら、お互いさまだ。というくだりがしみじみよい。それでいて、ボクの好きな文学を知るために、1冊選び読み始めたところもよい。 小説家・山本兼一をそばで見つめ愛し続けている山本英子さん視点で綴られる素敵なエッセイだと思いました。2024/08/31
takao
1
夫の話2024/10/20
ちょび
0
山本兼一さんの奥様が書いた本と知り読みました。兼一氏が作品のためにかけた熱意がよくわかりました。病気は残酷だとつくづく感じました。2024/07/13