内容説明
存在を可視化する。部落女性9人による生きるための実践と思想。部落女性の声が聞こえないとしたら、それは聞いてこなかったからだ。被差別部落をルーツに持つ女性たちが、それぞれの研究や活動現場から「部落」を語り直す、これまでなかったフェミニズムの書。
目次
第1章 部落女性の「不可視化」とフェミニズム―レイシズムとしての無関心
第2章 祖母、母、わたしと婦人水平社の姉妹たち
第3章 私から、われわれ、そして私へとつながる物語
第4章 私が生きのびるための思想・生活・運動
第5章 私たちはここにいる
第6章 「食」の記憶に浮かびあがる部落女性たち―ある皮なめしのムラの聞き取りから
第7章 地域・コミュニティにとって「当事者」とは誰か?
第8章 私たちが部落を語るために―部落に生きる者たちの系譜
第9章 不可視化への歴史的抵抗、主体と権利の奪還