内容説明
名馬ブラック・ビューティが活躍するこの物語は、動物を愛する世界中の子どもたちの愛読書として、時代を越えて読みつがれています。この要約版では、ビューティが、その波瀾に満ちた半生の中で、共に働いた友達や人間たち、さまざまな思い出、自分の住んだ町や村について語っています。アンナ・シューエルは19世紀後半、心ない人によってむごい扱いを受けていた馬たちの境遇を改善しようと、この物語を書きました。我々21世紀の読者にとっては、ビクトリア時代のロンドンを知る格好の書であり、また、誰もがページの端々にあふれる動物愛護の祈りに心打たれずにはいられないことでしょう。この版では、美しい挿絵によって、お子さま方を、物語のそれぞれの場面に誘えるように編集されています。また、ビューティが語る物語をよりよく理解できるように、ページの左右に“豆知識欄”を設け、たくさんの写真や絵によって、当時のロンドンや田舎にいた馬や馬車馬の事実、馬の扱い方などについて学べるように工夫してあります。この魅力にあふれた本は、動物を愛する新しい世代の方々にも、きっと楽しく理解していただけるでしょう。
著者等紹介
シューエル,アンナ[シューエル,アンナ]
1820~78。イギリス、グレート・ヤーマス出身。幼少のころからノーフォーク州にある、叔父の農場で乗馬を楽しみましたが、晩年は病気のため、外出できなくなり、亡くなるまでの7年間はノーリッチ市の自宅で、ブラック・ビューティの構想を練りました。病気が重くペンをとることができなかったため、母親に口述し、この作品を書き上げてもらいました。物語は出版当初から徐々に売れ始め、その後、爆発的にヒット。今では、英国文学史上6番目のベストセラーとなっています
アンブラス,ヴィクター[アンブラス,ヴィクター]
ハンガリー・ブダペスト出身。ハンガリー国立芸術大学で学んだ後、イギリス・ロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アートに学び、これまでに250冊以上の絵本の挿絵を手がけ、優秀な絵本画家に贈られるケイト・グリナウェイ賞を2度受賞しています
阿部和江[アベカズエ]
1939年、東京生まれ。文園社『乗馬への道』の編集長として、長年、乗馬馬術関係の仕事を手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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まふ
いくら丼