内容説明
本書では「大阪商工新聞」の連載に登場した数々の実例を紹介し、その取材から何を学べるかを考察しました。「売り手よし・買い手よし・世間よし」―「三方よし」は、昔から日本に根づく経営理念であり、今も中小事業者の多くは地域密着で社会に役立つ経営を続けています。利潤追求第一の新自由主義とグローバル経済が、地球環境・生命の危機すらもたらしている現在、「三方よし」のなりわいが、地域を救い、行き詰まった現代社会を打開する道しるべであることを明らかにしています。
目次
1 「三方よし」の経営理念でがんばる大阪の中小事業者―「大阪商工新聞」連載から(建設関連;製造・ものづくり関連;卸・小売関連;飲食サービス関連;サービス(飲食以外)関連)
2 「大阪商工新聞」の取材から見えてきたもの―地域で果たす中小事業者の役割
3 現代の環境・経済・社会の現状と課題(地球温暖化・環境破壊、感染症で人間の生存が危機の時代;中小事業者(小企業・小規模事業者)の現状
人を幸せにする、本来の経済からかけ離れた日本社会
中小事業者の「三方よし」の経営理念こそ、行き詰まった現代社会の打開の道しるべ)