内容説明
“良心”は、単に道徳意識の源泉であるにとどまらず、人間の生存と存在の根源‐霊性‐に深く根を下しているのではないか?古今東西の宗教、哲学、文学における著者ならではの縦横無尽なフィールドワークの集積によって新たな「良心論」が誕生!
目次
序説 霊性の扉は良心現象の解明によって開かれる
序論 良心はどんな現象を意味するのか
第1章 日本人の恥の意識と良心
第2章 良心の現象その1―社会的良心
第3章 良心の現象その2―倫理的良心
第4章 良心の現象その3―宗教的良心
第5章 良心概念の多義性と統一性
第6章 良心と悔恨の学説史
第7章 ルターとドストエフスキーの良心概念―比較考察の試み
付論 バニヤン『溢れる恩恵』の物語
『「良心」の天路歴程』―あとがき
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
1932年静岡生まれ。1962年京都大学大学院博士課程中退。67年立教大学助教授、75年『ルターの人間学』で京大文学博士、76年同書で日本学士院賞受賞。82年岡山大学教授、1990年静岡大学教授、1995年聖学院大学客員教授。2010年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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