内容説明
盟友ルターとの対決で知られる稀代の人文主義者。その計り知れない知性の泉を、主著を足がかりに広汎に探る。
目次
1 ルネサンスと教養
2 教養の概念―『現世の蔑視』と『反野蛮人論』から
3 『格言集』の意義
4 『エンキリディオン』の研究
5 『新約聖書の序文』の意義
6 『真の神学の方法』
7 『痴愚神礼讃』は語る
8 『対話集』とはどんな作品か
9 エラスムスの女性観―『対話集』に登場する女性たち
10 エラスムスの解釈学―「もの」と「しるし」をめぐって
11 近代の主体性の問題―自律と神律
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
1932年静岡生まれ。1962年京都大学大学院博士課程中退。67年立教大学助教授、75年『ルターの人間学』で京大文学博士、76年同書で日本学士院賞受賞。82年岡山大学教授、1990年静岡大学教授、1995年聖学院大学客員教授。2010年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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