感想・レビュー
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紙狸
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2020年刊行。著者は元陸将。統合幕僚副長という自衛隊の高いポストを務めた。この本は、欧米の軍事思想に広く目配りした理論書。戦争が、軍隊対軍隊の決戦という伝統的なあり方から「多様戦（diversified warfare」へと変わりつつあるという歴史観に立つ。「多様戦」とは、武力行使に限らない多様な手段で相手側にこちらの意思を強制する条件を作り出すことだ。「多様戦」の時代において、自衛隊が災害派遣などを通じて積み重ねてきた、住民・諸組織との交流は大きな財産だという。2023/02/08
