感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
12
東アジアの古今の巫的存在や占術について。第二章では、鎌倉幕府のような武家政権も公家と同様に怪異を受けて百怪祭のような祭祀を施行しているというのが面白い。第三章では、今までほとんど概説・研究を見たことがない日本中世の風水思想に関する議論がある。沖縄をクローズアップしているのも本書の特徴で、第四章ではユタなど沖縄のシャーマニズムに関する議論がある。ユタ(的な人々)、あるいは横浜中華街の占い師は、彼らがそのような活動を始める経緯を見ていると、台湾で神かがりになるような人と状況が似通っているように感じた。2023/08/15
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