感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
16
          
            旧版からの再読。一部コラムのほか、事件の生存者・遺族の戦後やインタビューが増補されている。保安隊が虐殺を行った理由についてはやはり研究の進展があまりないようだ(事件の背景については少し補足されている)。日本人を虐殺する一方で、生存者を救おうとしたのもまた中国人であるということ、生存者・遺族の方の率直な思いを伝えたい、事実を知ってほしいという思いとは裏腹に、事件当時も現在も、その証言が日本で反中プロパガンダに使われている点が印象づけられた。2022/08/01
          
        筑紫の國造
7
          
            同著者による、『通州事件』(星海社新書)版の増補版。特に今回は著者と辻田真佐憲のコラム一本づつ、それから被害者親族の戦後を追った一章と、さらに書き下ろしとして資料編が追加されている。特に、資料編のインタビューは「歴史を語ることの難しさ」を痛感できる。日本人を虐殺したのが中国人なら、また助けた中国人もいた、というのは見落とされがちではあるが、重要な指摘である。ただ、この事件が当時宣伝に利用されたのはその通りだが、事件の報道合戦が加熱するのはプロバガンダ抜きでも普通に起こる事で、他に異論も無くはない。2022/08/29
          
        水海 瞬
0
          
            日本軍の傀儡である華北の冀東政権の保安隊(治安担当の武装部隊)が反乱を起こし、日本居留民(日本人、朝鮮人)を殺害した通州事件。事件の経緯、背景、プロパガンダへの活用、戦後の事件の扱われ方について詳細に記載されている。2024/06/16
          
        てぬぐひ
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            日本の大陸進出の歴史の流れの中で、いつ頃どこで通州事件が発生したのかすら知らなかった。  事件そのものの経緯や当時の事件報道の資料や被害者の証言等も紹介されていて、今現在解明されている限りの通州事件のあらましがよくわかった。 日本居留民が密貿易やアヘン密輸に関わっていた事は、やはりなと言う感想と冀東政権やその他の傀儡政権についてさらに興味が湧いた。2024/04/12
          
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                  - 和書
 
- 殿下とともに 角川文庫



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