目次
序章 共感しようもない―薄っぺらな者どうしの共感論
実践編 寄り添うことの「壁」(わかりえないことが持つインパクト―学校臨床の一事例;背後にある孤立感―学生相談での体験;いつも突然、思わぬ方向からやってくる―精神科児童思春期病棟;共感すること、してもらうこと―精神科病棟での経験;寄り添うことと、お金―開業心理相談室;どうしたってうまく繋がれないのかな―リエゾン領域の場合でも;痛む思いを想像しながら―産業保健領域における実践;それはできるのか―発達障害への寄り添い;それは共感か?同感か?―在留邦人支援の実際)
特別寄稿 共感をめぐって
論考編 共感のむずかしさ(前提であり、達成不可能なもの―メンタライゼーション;共感の在処―精神分析臨床;S共感とG共感―脳科学の視点から;なにもできないこと、なにかできること―被虐待児との関わりのなかで)
終章 共感、再考―あるいは共感をめぐるディスクール
著者等紹介
祖父江典人[ソブエノリヒト]
東京都立大学人文学部卒業。現職:名古屋心理療法オフィス主宰。日本精神分析学会認定心理療法士スーパーバイザー。主な関心:日常臨床に活かす精神分析
細澤仁[ホソザワジン]
神戸大学医学部卒業。現職:フェルマータ・メンタルクリニック院長、アイリス心理相談室代表。主な関心:美とエロス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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