内容説明
一大産業「夏フェス」成功の裏側には、主催者と「協奏」(共創)する観客の存在があった。ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの仕組みを分析して見えてきたユーザー主導の消費スタイルは、社会の未来をどう映しているのか。そして2020年以降、コロナ禍によって大打撃を受けた「夏フェス」は、再び活況を迎えることができるのか。音楽ライター兼戦略コンサルタントが世に問う、最新エンタメビジネス論!
目次
第1章 フェスは「協奏」によって拡大した(典型的なフェスの風景;フェスが提供する「3つの価値」 ほか)
第2章 ケーススタディ:「協奏」視点で見るロック・イン・ジャパンの歴史(「世界有数のロックフェス」になるまで;出演者は「ロック」でなければならないのか ほか)
第3章 フェスにおける「協奏」の背景(なぜ参加者が「主役」となったのか;「ライブ以外」の楽しみ方の発見 ほか)
第4章 「協奏」の先にあるもの(「フジロッカーズ」の高齢化と育成;フェスで顕在化する2つの格差 ほか)
補論 革命の後、祭りの後
著者等紹介
レジー[レジー]
1981年生まれ。海城高校、一橋大学商学部卒。大学卒業後の2004年から現在に至るまで、メーカーのマーケティング部門およびコンサルティングファームにて事業戦略立案、マーケティング戦略立案、新規事業開発、新商品開発などに従事。会社勤務と並行して、2012年7月に音楽ブログ「レジーのブログ」を開設。アーティスト/作品単体の批評にとどまらない「日本におけるポップミュージックの受容構造」を俯瞰した考察が話題となり、2013年春頃から外部媒体への寄稿を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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