内容説明
全ページにイラストが入っている、「直感で楽しめる」辞典が誕生。言葉を調べるだけでなく、読み物としても、画集としても、様々な楽しみ方ができる一冊。空、海、恋、儚…など、70のテーマそれぞれに対して選び抜いた、美しく粋な言葉を紹介している。さらに、SNSで大人気のイラストレーター・あわいのイラストをフルカラーで収録。「思わずグッとくる、洗練された言い回しを知りたい」「心が洗われるような、美しい日本語を味わいたい」…。語彙力を磨きたい大人や、表現力を磨きたいクリエイターに、インスピレーションを与えるきっかけに。
目次
自然
感情・行動
色
場面・その他
著者等紹介
あわい[アワイ]
1981年、東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業後、イラストレーターとして活動を始める。2013年頃から女性をモチーフにしたイラストレーションを描き始める。Web広告、雑誌、似顔絵などの制作を手がける。誠文堂新光社イラストノート誌「第14回ノート展」準大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
75
本書にセレクトされた使い慣れない言の葉を用いて日記を書いてみました。◆1月21日、小春日和。今朝の空は青く晴れ渡り、寒凪の好天でありました。大寒の昨日読んだ絵本『やさしい木』は私の心を春のように温めてくれましたが、季節は冬本番です。宵の口を過ぎれば冷え込みは厳しく、春風駘蕩たる穏やかな日和を待ち焦がれる日が続きます。しかし、外をよく見れば、水溜まりの蝉氷は、日の光が差し始めると解け始め、近所の公園には忘れ咲きの野の花が微笑んでおりました。春は着実に近づいております。◆セレクトされたどの言の葉も良いのです。2022/01/21
seacalf
66
読メで見かけてずっと気になっていた本。勿論、もう既に使っている言葉もあるけれど、まだまだ知らない風雅な言葉が沢山あるじゃないか。辞典の割に掲載数が少ないが、コンパクトにまとめられているので読みやすいし、お気に入りの言葉も見つけやすいので丁度良い塩梅。きっかけはイラストだったが、どのページを開いても女の子なのはちょっとびっくり。でもその絵以上に奥行きがあり、機微な風合いを表すのが見事な言葉の数々に触れられて満足感が心に広がる。2021/01/02
モモ
47
イラストから言葉を探せる辞典。「水」では「泡沫(うたかた)」の響きが好き。消えやすく儚い物事のたとえ。「水琴窟(すいきんくつ)」地中に埋めた甕に水を張り、水滴を落としたときに立てるかすかな音を楽しむ装置。素敵。甕覗きの色にも惹かれる。「雨」では「遣らずの雨」。恋人を帰したくないときに降る雨というのが惹かれる。たまげるは「魂消る」と書いて、魂が消えるほどの思いをすること。「夢」では「白河夜船」ぐっすりと眠っているさまと知ったかぶりの意味がある。家に一冊置いておきたい辞典。2022/05/12
しゃお
34
本屋さんで見掛けて一目ぼれ。イラストも可愛いし、色や感情、自然など様々ジャンル別に選ばれた言葉の数々に、今まで見たことも聞いたこともないものに感心したり、用法を間違って使ってた事に気付いたりと、勉強になりながら楽しめる一冊。可愛いイラスト付きなのが優しい雰囲気を全体的に醸し出しているのがいいですね。2020/04/11
hydrangea
29
日本語には綺麗な言葉があるなぁ、と感じる1冊。「海」「空」の言葉が好きです。2021/07/23