内容説明
和歌史における「新古今」とは何であったか。藤原良経を足がかりに、新古今から京極派に至るまでの和歌の特質を「叙景」意識を軸に検討し、表現史の面から和歌史の書きかえをはかる。
目次
「新古今」という時代
第1篇 藤原良経―新古今前夜(藤原良経の歌壇活動;「風」の歌;「心の空」の歌)
第2篇 叙景―新古今時代の和歌表現(恋歌における叙景;物語摂取と景;「春の曙」考;「むすぼほる」考;「ながむ」考;「身」考)
第3篇 寂蓮・京極派―新古今時代以後(寂蓮の和歌とその享受;寄物題における景の展開;京極派和歌における「向かふ」)
新古今から中世和歌表現史へ
著者等紹介
板野みずえ[イタノミズエ]
1985年岡山県生まれ。現在、群馬県立女子大学文学部国文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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