内容説明
漢字を構成する三要素“字形・漢字音・字義”を理解するために。『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』をはじめ、上代文学作品は漢字のみで記されています。“読む”ためには漢字を理解できていなければなりません。基礎知識とその運用法、工具書とその使用法を解説します。
目次
1 上代文字資料をどのように扱えばよいか(上代文学と国語学―地名「高羅」をどう訓むか;上代の字体入門;原本系『玉篇』の意義と検索方法;六朝口語(唐代口語)をどのように調べるか
国語学の知識と方法をどのように生かすか―上代文学研究における課題を探る)
2 研究状況とこれからの課題(『続日本紀』宣命の語彙をめぐる諸問題;被覆形・露出形の様相;表現から見る『日本書紀』の成立;本簡がことばと文字の研究にもたらした新知見)
3 知っておくべき基本研究文献
著者等紹介
瀬間正之[セママサユキ]
1958年生まれ。上智大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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