内容説明
福島原発事故の57年前に起きたビキニ事件でも、日本政府は核被害を矮小化した。しかし勇気ある日本の科学者や市井の人々は、日米両政府の圧力に屈することなく、ビキニ水爆の真実を暴き、核兵器廃絶運動を展開した。福島で事故をおこしたのは、ビキニ水爆の核被害を日本国民の目から逸らさせるために、米国が日本に導入させた「米国仕様原発」だった。被爆したマグロ漁船員・大石又七と原子核物理学者・武谷三男を軸としたノンフィクション。
目次
第1章(西から昇る太陽を見た;世紀の大スクープ;混乱の焼津 ほか)
第2章(転院;反核のうねり;反骨の調査船 ほか)
第3章(誹謗と妬み;天啓;核の恐怖とバラ色の未来 ほか)
著者等紹介
蛍ヒカル[ホタルヒカル]
1945年10月1日、北海道に生まれる。北海道大学・同大大学院博士課程理学研究科修了後、国立旭川医科大学にて化学教員として勤務(理学博士)。この間、蛍光に関する研究論文を、アメリカの学会誌等に多数発表。2011年定年退職。2012年、「桃源の島」で第36回北海道文学賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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