内容説明
戦局の悪化にともない、窮乏していく上海での生活。それでも、一人の日本人女性が家族を守り、異国の人々と友情をはぐくみながら、力強く生きる姿を活写した日記小説。
著者等紹介
伊藤恵子[イトウケイコ]
ロンドン在住の作家、歴史家。1950年神戸生まれ。1970年に小林聖心高等学校を卒業後、米国へ留学。スワスモア大学、イエール大学大学院を経て、最初の就職先がニューヨーク日本国連代表部。当時、日本国連代表特命全権公使に任命された緒方貞子氏のアシスタントを3年半務める。緒方氏の帰国後、国連本部広報局に勤務。1991年に英国人の夫の転任にともない国連を退職、ロンドンへ引っ越す。欧州復興開発銀行に勤務(1992‐95)のあと、世界銀行ロンドン・オフィスのメディア・コンサルタントを務めながら、自分の家族の背景に関する歴史研究に従事。2001年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスより博士号を取得
麻生えりか[アソウエリカ]
青山学院大学教授。1968年ハンブルク(ドイツ)生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得済退学。専門は現代イギリス小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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