内容説明
反抗や闘いの矛先を見失った70年代、ロック・アーティストは自己や世界や表現手段、メディアなどを積極的に「構築」して時代や政治や権力と闘った!アメリカの黒人音楽とその歴史の強い影響を受けた「ブリティッシュ・ロック」の闘い、大西洋を挟んだアメリカで人種民族問題などを問い直したアーティストたちの闘いの風景をアメリカ文学者が活写する。
目次
第1部 70年代ロックの闘い―思想・文化・政治(ポストモダン・クリムゾン―アイデンティティ構築、ロック、SF;ハイパーリアル・イエス―起源なき反復の体現者;荒地に響くマザー・グースの歌―英文学的ジェネシス論;「新たなエルサレム」の夢―EL&Pとポストモダン的崇高;ジェフ・ベックとギターヒーローの文化史、あるいはギターというメディア ほか)
第2部 アメリカ音楽の闘い―人種・歴史・空間(不幸な変り者の系譜―ボブ・ディランとアメリカ詩の伝統;LA/アメリカを演じつづけること―イーグルスとアメリカン・アイデンティティ;「普遍の調べ」を追いつづけて―カルロス・サンタナのアイデンティティと音楽;クロスタウン・トラフィックの結節点―ジミ・ヘンドリックスを生んだ歴史と空間;女々しくて辛い場所に辿り着いたアイドル―マーヴィン・ゲイと60年代の感情革命 ほか)
著者等紹介
長澤唯史[ナガサワタダシ]
1963年静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ/1986年慶應義塾大学文学部卒業/1988年同大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了/1990年同博士課程中退/豊田工業高等専門学校等を経て、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授。専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渡邊利道
mirie0908
Yoko Kakutani 角谷洋子/K
xxx