内容説明
背後にアメリカの歴史そのものが横たわっている『トム・ソーヤーの冒険』を精読する!各章の「あらすじ」を整理しながら鍵となるテーマを順に読解しつつ、独立宣言から100年後に出版されたこの作品の影響やアダプテーションにも迫る。表面上の少年たちの海賊ごっこや宝探しの冒険を精読すれば、過去や現在のアメリカ社会を考える上での手がかりを与えてくれる…、さあ、アメリカ文学の正典への冒険へ!
目次
第1章 キャラクターと背景(キャラクターたち;舞台背景)
第2章 『トム・ソーヤーの冒険』(一八七六)の物語を読む(第1章「トムと家族関係」;第2章「塀塗りの計略」;第3章「ベッキーと出会う」;第4章「日曜学校の騒動」;第5章「噛みつき虫と犬」 ほか)
第3章 トム・ソーヤーの行方(『トム・ソーヤーの冒険』の全体像;トムとハックの関係;影響とアダプテーション)
著者等紹介
小野俊太郎[オノシュンタロウ]
文芸・文化評論家。1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒、成城大学大学院博士課程中途退学。成蹊大学などでも教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。