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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真琴
7
『ミス・サイゴン』の描かれた時代的背景(ベトナム戦時下、サイゴン陥落後)や上演に際してのキャストの人種問題などを知ることができました。作品のメイキングのゴタゴタも興味深かったです。『蝶々夫人』との比較も。日本初演から観てきましたが、上演を重ねるごとに現時点(上演時点)での社会や文化的な問題も考慮されているのですね。読後、初演時のライブCDを聴いたら、本田美奈子.さんのことを思い出し涙してしまいました。★★★★☆2022/08/02
真琴
5
2020年度の公演は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響で中止となりました。公演を楽しみにしていたので残念です。 本書は、ミス・サイゴンが公演されるまでの過程、人種とキャストについて、アメリカとベトナム戦争の立ち位置などが記されています。 公演までの、苦悩などが垣間見れます。2020/05/31
お抹茶
3
『ミス・サイゴン』の作成背景,初演の舞台裏を記す。きっかけはシェーンブルクが見た写真で,アメリカに旅立つ泣き叫ぶ娘に沈黙の別れを告げる母。二度と会えないと知りながら,ブイ・ドイをアメリカに託す母の言葉にならない叫びを舞台に上げたのが『ミス・サイゴン』。アメリカの脚本家モルトビーが加わることで,蝶々夫人をベトナム女性に置き換えるだけではなく,誤解と偏見で見られてきたベトナム従軍兵士の姿を正確に表現した。クリスにタムを任せるキムの結末は,見通しの甘いアメリカゆえに崩壊した南ベトナムを象徴する。2025/04/11
NAGISAN
1
『ミス・サイゴン』の世界: 戦禍のベトナムをくぐり抜けて >>1995年、ロンドン滞在中、ウェストエンドでは『ミス・サイゴン』の幟が数多くはためいていたのを思い出す。『レ・ミゼラブル』、『キャッツ』のプロデューサー、 キャメロン・マッキントッシュのイギリス側と、アメリカ側のブロッドウェイや俳優組合との駆け引きの部分が興味深かった。2020/12/26
TK
1
2020年のキャストを記してくれてありがとうございます。舞台同様、読み切るのに体力をつかった。一人ひとりのキャラクターの解釈や、メイキングの想いを知れて、改めて、この作品をこれからも大事に観たいと思った。また、帝国劇場で観られる日を楽しみに。2020/06/17