内容説明
日本敗戦後、占領下の昭和24年の北海道、小樽湊…。アメリカの犯罪雑誌の翻訳で糊口を凌ぐ私立探偵・山門武史は、謎の女性・申女卯女子と出会い、いつしか、わが国建国以前の謎に巻き込まれていく…。日本神代史に秘められたシュメル・タミル人、渡来の謎!蝦夷地と古代シュメルをつなぐ謎の線刻女神像を巡る、壮大な超古代史伝奇ロマン!日本SF界の第一世代の代表的作家・荒巻義雄、満86歳の書き下ろし長編!伝奇ロマン復活第一弾!
目次
第1部 シュメル金庫の秘密(山門探偵事務所;冷凍倉庫の死;小樽湊高商の教官;父親の遺書の謎;事件の背景)
第2部 シュメルの遺宝(非時香菓の島の夢;シュメル研究会;『原古事記』の真相;倭人伝と馬;有翼女神伝説 ほか)
著者等紹介
荒巻義雄[アラマキヨシオ]
1933年、小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。1970年、SF評論『術の小説論』、SF短編『大いなる正午』で「SFマガジン」(早川書房)デビュー。以来、執筆活動に入り現在に至る。単行本著作数180冊以上(文庫含まず)。1990年代の『紺碧の艦隊』(徳間書店)『旭日の艦隊』(中央公論新社)で、シミュレーション小説の創始者と見なされている。1972年、第3回星雲賞(短編部門)を『白壁の文字は夕陽に映える』で受賞。2012年、詩集『骸骨半島』で第46回北海道新聞社文学賞(詩部門)。2013年度札幌芸術賞受賞。2019年、北海道文学館俳句賞・井手都子記念賞。現在も生涯現役をモットーに、作家活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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