内容説明
「裕也は目で見る力が本当にすごいな」監督が裕也をほめました。でもそれはチームの仲間の気持ちもあったからできたのです。この絵本は、聴覚障がいを持ちながらも、プロ野球選手という夢を実現した石井裕也さんの姿を描いています。その挑戦と努力の物語を通じて、夢をあきらめそうになっている方々に少しでも希望を届けられたらと思っています。
著者等紹介
おがわひろき[オガワヒロキ]
1985年、北海道十勝生まれ。一般社団法人青鳥舎の代表理事として、障がい福祉サービス事業に携わる。2023年に絵本『やっちゃれほっちゃれもっきっきー!』(みらいパブリッシング)を出版し、絵本作家としても活動中。「子どもたちといっしょに楽しむ」をコンセプトに、絵本の読み聞かせやワークショップなどのイベントも積極的に開催している
いしいつとむ[イシイツトム]
1962年千葉県香取市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
153
先天性難聴で左耳はまったく聴こえず、右耳も補聴器でかすかに聴こえる状態の石井裕也さんがプロ野球選手になるまでの実話絵本。なかなか野球チームに入れなくて、ようやく巡り会えた監督のところで必死に取り組んで、夢を叶えた。北海道生まれの作者おがわひろきさんは一般社団法人青鳥舎代表で、子どもたちといっしょに楽しむをテーマに絵本の読み聞かせなどを行いながら、絵本作家をされている。障害をもっていても強くまっすぐに生きている実例をみんなに届けたいのだろう。プロ野球選手になれて、引退セレモニーでの母への言葉は感動的だった。2025/04/24
shiho♪
16
2025年刊 息子が卒業した小学校3年生に読み聞かせ。耳のきこえないプロ野球選手…現役時の活躍よく覚えています。自分と同い年で『サイレントK』の異名を持ってました。中日などで活躍した石井裕也投手です。 子供の頃は野球チームに入るのも一苦労。しかし集中力や瞬発力を買われ、活躍できるようになりました。『耳が聞こえないことが強みになる』夢を叶えた姿を知っているだけに、より言葉が力強く響きます。 読み聞かせした時、子どもたちは『ドラゴンズの選手だったの?』と地元球団のユニフォームを見て驚いていました。2025/07/17
ヒラP@ehon.gohon
6
【再読】大人のための絵本2025/10/11
遠い日
5
聴覚障害があっても、不断の努力でプロ野球選手になった石井裕也さんの実話。野球の世界に疎く、寡聞にして存じなかったが、そのひたむきさに感動しました。チームメイトたちの視覚的にわかりやすい動作の協力とか、石井さん自身の資格の能力の優秀さとかも相俟って、努力が実ったことに驚きを禁じ得ません。子どもたちに勇気を与えてくれるお話です。2025/09/03
コウママ
4
元日本ハムファイターズのピッチャー石井裕也さんが子供の頃をモデルにした絵本。聴覚しょう害を持ちながらも活躍してサイレントKと呼ばれていた石井さん現役時代に応援していました。「ゆうやナイスプレー」「かんとくも、みんなのまえでゆうやをほめたのです」グッときました。絵の雰囲気もしみじみ良いです。素敵な絵本。2025/05/15
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