内容説明
「裕也は目で見る力が本当にすごいな」監督が裕也をほめました。でもそれはチームの仲間の気持ちもあったからできたのです。この絵本は、聴覚障がいを持ちながらも、プロ野球選手という夢を実現した石井裕也さんの姿を描いています。その挑戦と努力の物語を通じて、夢をあきらめそうになっている方々に少しでも希望を届けられたらと思っています。
著者等紹介
おがわひろき[オガワヒロキ]
1985年、北海道十勝生まれ。一般社団法人青鳥舎の代表理事として、障がい福祉サービス事業に携わる。2023年に絵本『やっちゃれほっちゃれもっきっきー!』(みらいパブリッシング)を出版し、絵本作家としても活動中。「子どもたちといっしょに楽しむ」をコンセプトに、絵本の読み聞かせやワークショップなどのイベントも積極的に開催している
いしいつとむ[イシイツトム]
1962年千葉県香取市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
148
先天性難聴で左耳はまったく聴こえず、右耳も補聴器でかすかに聴こえる状態の石井裕也さんがプロ野球選手になるまでの実話絵本。なかなか野球チームに入れなくて、ようやく巡り会えた監督のところで必死に取り組んで、夢を叶えた。北海道生まれの作者おがわひろきさんは一般社団法人青鳥舎代表で、子どもたちといっしょに楽しむをテーマに絵本の読み聞かせなどを行いながら、絵本作家をされている。障害をもっていても強くまっすぐに生きている実例をみんなに届けたいのだろう。プロ野球選手になれて、引退セレモニーでの母への言葉は感動的だった。2025/04/24
コウママ
3
元日本ハムファイターズのピッチャー石井裕也さんが子供の頃をモデルにした絵本。聴覚しょう害を持ちながらも活躍してサイレントKと呼ばれていた石井さん現役時代に応援していました。「ゆうやナイスプレー」「かんとくも、みんなのまえでゆうやをほめたのです」グッときました。絵の雰囲気もしみじみ良いです。素敵な絵本。2025/05/15
たくさん
2
私は耳が聞こえない人の気持ちがわかることができるだろうか。あたりまえだと思うことが、みんな出来てあたりまえの感覚がわからないってどういうことだろう。そう考えたとき、自分ができることやりたい事をひたすらに努力するのが ゆうやくんは早い時期から自分と向き合った分意志が強くあれたのかもしれないな。耳が聞こえない人のみんなの先導者になる。本人はそんなに気にしていないかもしれない。だけれど誇りになって、憧れになる。コンプレックスのある子に強くなってほしい思いも届くだろうと思います。#NetGalleyJP 2025/06/17
火
1
実話をもとにしたシンプルな感動物語。耳の聞こえないまま野球をするという行為は、野球中ボールが飛んでくるのを毎回怖がっていた私からすればとんでもなく恐ろしいことに思えてくるが、それを乗り越えるほど本人の野球への絶大な愛があったのだと思わされる。この成功は周りの理解と本人の並外れた努力あってこそだ。2025/05/30