内容説明
フッサールやハイデガーら現象学の第一世代が辿り着いた地点から出発し、日本の現象学の草分けとして国内外の現象学運動を牽引した新田義弘。その先駆的な哲学が問いつづけた事象と、現象学の多様な展開可能性を照らし出す。
目次
第1部 現象学の未来―伝承と展開(「生きられた知」の論理とその外部―新田現象学が語らなかったものへ向けて;活動態の現象学;世界の存在構制と、自由の/という可能性;ヨーロッパの現象学に対する挑戦としての「自覚」とは―「媒体的現象学」への歩み 尊敬する新田義弘教授に献じて;媒体としての人間―新田義弘の超越論的媒体性の現象学 ほか)
第2部 追懐―私の記憶(東洋と西洋との出会い;新田義弘先生の思い出;新田先生のこと;新田先生と私と「物語(り)」
回想と感謝―新田先生の思い出に捧げる ほか)
著者等紹介
河本英夫[カワモトヒデオ]
1953年、鳥取県生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学大学院理学系研究科博士課程満期退学(科学史・科学基礎論)。現在、東洋大学文学部哲学科教授。専門は哲学・システム論・科学論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。