「甲子園」の眺め方―歴史としての高校野球

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  • サイズ A5判/ページ数 402p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784909782007
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C1021

出版社内容情報

 100年以上にわたって、日本社会に根付いたスポーツである野球。しかしその社会的定着や「人気」を集める所以を、日本人・日本社会の特殊性で片付けることなく、どこまで意識的に主題化して論じてきただろうか。
 本書は、旧制中学=新制高校の野球を主題に据えて、野球とその社会的位置や支える制度やモノ、意識の形成と展開を、さまざまな光をあてて歴史的に跡づける。
 それは、東アジア近現代史への理解とともに野球をとらえなおす、また逆に野球からとらえなおすことであり、そのことによって、「汗と涙と感動の物語」「野球ができる平和な世の中に感謝」という一般的な「甲子園」観を更新することができるだろう。
 「甲子園」という「汗と涙と感動の物語」をどう「眺め」直すか、歴史研究の立場からその対象としての可能性を確かめる。
 巻末資料として、戦後の全国すべての地区予選決勝進出校を公立・公立実業・私立に分類して分析し、現校名を付したデータを収録

序 論 高校野球史の現在と可能性を探る(谷川穣・白川哲夫)
総 論 高校野球一〇〇年のあゆみ(中村哲也)
第1章 明治期宗教系学校と野球・研究序説―曹洞宗第一中学林を中心に―(谷川穣)
第2章 地域の野球を護るもの―京阪の運動具店と中央運動社―(黒岩康博)
[コラム]書いて楽しむ野球―大正期、京都一中の回覧雑誌から―(谷川穣)
第3章 植民地朝鮮と甲子園―在朝日本人中等学校の野球史―(小野容照)
第4章 満洲・台湾と甲子園(高嶋航)
[コラム]女子野球(高嶋航)
第5章 高校野球「雪国のハンディ」論の形成(白川哲夫)
第6章 全日本少年野球大会始末―もうひとつの甲子園―(冨永望)
[コラム]「本当の高校野球」への渇望―全国高等学校定時制通信制軟式野球大会とメディア(西原茂樹)
第7章 高校野球部マネージャーの系譜―男子マネから女子マネへ―(高井昌吏)
第8章 甲子園大会の「国民的行事」化―一九七〇年代における新聞・雑誌報道の変容―(西原茂樹)
[コラム]「野球記者」鈴木美嶺―「甲子園に来ることができて幸福だった」―(萩原稔)
第9章「公立優位県」富山県の分析―「夏の高校野球・都道府県大会決勝進出校データ」をもとに―(萩原稔)
高校野球・「甲子園」の歴史略年表
資料1 夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校データ(1948?2017)
資料2 夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校における公立・私立比率(1948?2017)
資料3 春・夏の甲子園大会出場校における公立・私立比率(1948?2018)

白川哲夫[シラカワテツオ]
編集

谷川穣[タニガワユタカ]
編集

内容説明

100年以上にわたって、日本社会に根付いたスポーツである野球。しかしその社会的定着や「人気」を集める所以を、日本人・日本社会の特殊性で片付けることなく、どこまで意識的に主題化して論じてきただろうか―本書は、旧制中学=新制高校の野球を主題に据えて、野球とその社会的位置や支える制度やモノ、意識の形成と展開を、さまざまな光をあてて歴史的に跡づける。それは、東アジア近現代史への理解とともに野球をとらえなおす、また逆に野球からとらえなおすことであり、そのことによって、「汗と涙と感動の物語」「野球ができる平和な世の中に感謝」という一般的な「甲子園」観を更新することができるだろう。「甲子園」という「汗と涙と感動の物語」をどう「眺め」直すか、歴史研究の立場からその対象としての可能性を確かめる。

目次

序章 高校野球史の現在と可能性を探る
総論 高校野球一〇〇年のあゆみ
第1章 明治期宗教系学校と野球・研究序説―曹洞宗第一中学林を中心に
第2章 地域の野球を護るもの―京阪の運動具店と中央運動社
第3章 植民地朝鮮と甲子園―在朝日本人中等学校の野球史
第4章 満洲・台湾と甲子園
第5章 高校野球「雪国のハンディ」論の形成
第6章 全日本少年野球大会始末―もうひとつの甲子園
第7章 高校野球部マネージャーの系譜―男子マネから女子マネへ
第8章 甲子園大会の「国民的行事」化―一九七〇年代における新聞・雑誌報道の変容
第9章 「公立優位県」富山県の分析―「夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校データ」をもとに

著者等紹介

白川哲夫[シラカワテツオ]
1976年生。琵琶湖疏水記念館資料研究専門員

谷川穣[タニガワユタカ]
1973年生。京都大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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africo

2
高校野球史を"歴史学"として位置づけ、その可能性を探ることを目指した論集。目論見が成功しているかどうか測る力量も資格も自分にはないが、あとがきで編者自らが弱気になっているように、「?」な部分も見受けられる。しかしながら、小野容照、高嶋航の論考はそれぞれ植民地朝鮮、満州・台湾の甲子園を扱い、歴史学との接続もしやすそうだ。また、黒岩康博は、明治-大正期に地域のスポーツ用品店による野球の普及の貢献を検証しており大変興味深い。高井昌吏の女子マネの研究、西原茂樹の甲子園の国民行事化などは問題設定に先がありそうでよい2022/09/28

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