著者等紹介
馳平啓樹［ハセヒラヒロキ］
小説家。１９７９年大阪府に生まれ、奈良県にて育つ。京都大学法学部卒業。２０１１年、「きんのじ」で文學界新人賞を受賞し、作家活動を開始。製造業に従事する傍ら、独自の目線で小説を発表し続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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田中峰和
7
製造業に従事する作家は、日本の工業分野が衰退していく中で起こる様々な葛藤を描き続ける。表題「かがやき」は第三国に部品を供給するメーカーの苦悩が描かれる。すでに電子機器分野でも日本は部品供給が大半を占め、技術力が低くても可能な組み立て工程は海外に奪われている。海外旅行先で知り合った売春婦から子供の父と名指され、名前を付けてくれと懇願される主人公。海外からの無計画な発注に振り回される彼は身に覚えのない子供でも、家族への郷愁がわく。「クチナシ」は子供の欲しい妻から種馬として扱われる男の話。セックスも労働と化す。2019/12/24
五常一
0
ネット上の催しで著者の掌編を2作（「靴下とコスモス」、「エッフェル塔の傘」）読んだのをきっかけに購入。本書収録の短編には、前記の掌編とは違った魅力もあって、とても印象に残りました。2020/12/16
jam-jam-donkuma
0
「かがやき」、「梨の味」までは読み辛いと感じたが、「クチナシ」のリアルな心理描写はよかった。「きんのじ」もなんかいい。2020/09/19
